みなさんこんにちは、東大文科3類の田中と申します。
今回、ウェブサイト制作プロジェクトにおいて、サイトのデザインを担当させていただきました。
今後、このウェブサイトを通じて東大の語学愛好会の活動がより多くの人に知られるようになることを期待しています。
さて、わたしは言語の中でも特に、西ゲルマン諸語が得意分野です。今後もずっと西ゲルマン専門でやっていきたいというわけでもないのですが、人生のなりゆきで今のところは西ゲルマンにちょっと詳しい人になってしまいました。
義務教育で勉強した英語を皮切りに、ノリで手を出したドイツ語、さらにヨーロッパの少数言語に興味を持った過程で触れた低地ドイツ語(低地ザクセン語)や、低地ドイツ語についてより理解を深めるために学んだオランダ語などがぼちぼちできる言語です。
そうやって勉強していく中で、わたしは「語学のやり方」というのをある程度つかんできました。この記念すべき初回記事では、そんな誰でもできる語学の方法について話そうかと思います。
そのやり方は、ひとことでずばり説明するなら、「とにかくたくさんやる」ことです。
でも、中学入った時って、毎授業日に英語の授業があって、週に5時間、6時間という時間英語の勉強をしますよね。それを、高校も合わせて6年間続けて大学生になったころにはみんな英語ができるようになっているのでしょうか。
実際のとこそんなでもない人が大半ですよね。
じゃあ、なぜ「こんなに勉強したのに上達しなかった」のか。それは、実のところ、その程度では全く大した勉強量になっていないからです。
まず、授業でだらだらと話される内容をただ受け身になって聞くだけの状態を「勉強している」とは言えません。主体的に語学を学ぶようになる必要があります。
「主体的に」というのは、まず授業で言われた文法とか単語をちゃんと覚えて、頭に定着させようと自分から工夫することです。
試験の対策だけするのではなく、使えるようになるまで学ぶぞという意識を強めに持つだけでも変わります。
ただ、授業だけではどうしても、受け身の状態から完全に脱却するのは難しいです。しかも、授業と宿題の時間だけでは、いくらちゃんと集中して勉強したとしてもやっぱり足りないと思います。
これは、大学の二外とかで週に2か3時間くらいしか授業がない人には特に。
そのために自分で、追加で勉強する時間を取る必要があるのですが、その過程で結局大事なのはやっぱり「たくさんやる」ことだと、わたしは思います。
まず、文章をたくさん読んで音声をたくさん聞くことで、実際にその言語でどんな表現が使われているかがわかります。これは初心者の語彙学習だけでなく、中級者、上級者になってもやっぱり大事なことです。
無味乾燥な単語帳も初学者には悪くないですけど、やはり実際にその言語が使われている場面から語彙、コロケーションとか、さらには冗談の言い方とか、会話の間の取り方とか、いろんなことを吸収する方が、圧倒的に幅の広いインプットをすることができてお得です。
さらに、アウトプットも「たくさんやる」ことです。
できたら誰かからフィードバックがもらえる状況で、とにかくたくさん書いたり話したりする機会があるといいでしょう。
一般的に、英語が母語でない人でも、英語圏に住んでいる人の方がそうでない人よりも英語ができることが多いです。
それは、ちゃんと生活できるように英語をがんばって勉強したというのもありますが、結局のところ実生活で英語を使う機会が多いから、自然と身についたという面が大きいでしょう。
英語圏に住んでいなくても、英語ができる人はやっぱり英語を普段からよく使っていることが多いです。英語で話す相手がいるとか、英語を使って興味のある分野の勉強や研究をしているとか。
そうやって自然と外国語に触れる機会を多く持っていたら、インプットもアウトプットもたくさんするので、自然とその言語が上達します。
語学はそうやって自然に、悠々と上達していくのが一番いいとは思うのですが、まあ、もし今自分がそういう状況になくて難しいなと感じる場合は、まずは自分の身近にその言語の「量」を増やしてあげることから始めたらいいと思います。
ある程度以上その言語が上達したら、友達ができたり、その国や地域のローカルの情報に触れたりして、自然とその言語を使う機会がもっと増えるようになって、そうして気づいたらもっと悠々とその言語が上達するようになる、ということもあります。
長々と書きましたが、結局言いたいことは「語学は量が大事」という、ただそれだけのことです。
ぜひ明日から実践してみてください。
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