二外の韓国語を1年やってみて。二外選択で迷ってる東大新入生に読んでほしい記事

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みなさんこんにちは、今回のコラムを担当するのは当サイトの管理人、ゆーに(Juni)です。この記事の執筆に合わせてハンドルネームを考えてきました。

さて、わたしは、大学の第二外国語として韓国語を履修しています。

なぜ韓国語にしたかというと、特に深い意味はありません。なんでも良かったのですけど、高校生の時から英語とドイツ語ができたので、4つ目の言語はヨーロッパ意外にしようと思った(この時点で選択肢が韓国語と中国語だけになってる)ことと、中国語は履修者がとても多いから「個性が出ないな」と思ったことが大きな理由です。

しかし、韓国語の履修者がこれだけ少ないことはそれはそれで予想外でした。1学年で100人くらいしかいんですね。1学年全体が3000人くらいいるのに…

でも、K-Popが好きな人は日本に多くて、特に女の子は、二外で選択していなくても軽く韓国語を勉強したことあるっていう人が、東大にも結構多い気がします。

もちろん自分で勉強するのもいいけど、二外で韓国語を選べる(しかも抽選とかなくて誰でも)大学って実はそんなにたくさんあるわけでもないし、せっかくの機会、モノにしたいって思う方はぜひとも二外韓国語選択を考えてみてもいいと思います。

何より、楽しいですよ〜。

(周りの人が陽キャすぎてあんま馴染めなかったっていうのはおいておいて)

というわけで今回は、そんな東大二外の韓国語について、というのと、一般的に韓国語学習ってどんな感じか、という話をしていこうと思います。

これから東大に入ろうとしている受験生の方は特に、ぜひ参考にしてみてください。

言語自体は日本語に似ててとっても簡単!

まず、韓国語というのは日本語話者にとってかなり学びやすい言語です。

第一に、構文が日本語に似ています。基本語順がSOVだというのもありますし、格を後置詞(「は」「が」「を」「に」「の」など)で表すこととか、関係節が前からつくこととか、とにかく日本語にそっくりなので、基本的に日本語の単語をそのままの並びで韓国語に置き換えるだけで普通に韓国語の文章が作れます!

まあ厳密には、自然な語順が少しずれるということはあるのですけど、初習のうちはあまり気にならないでしょう。

第二に、語彙の共通点が多いです。

韓国でも日本でも、かつては公的な書き言葉として漢文がもっぱら使われていたという歴史的な背景があり、韓国語も日本語も、漢語からとても多くの語彙を輸入しています。

そのため、漢語系の語彙は基本的に日本語と同じ漢字で、発音が韓国式になっているだけということが多く、英単語を覚えるのとかと比べてかなり苦労なく暗記できるでしょう。

ただ、韓国語と日本語で同じ漢字の並びだけど意味が違う(「工夫」が日本語でいう「勉強」の意味になったり)場合はちょっと注意が必要です。

さらに、日本語で使われてない漢語も結構あります(「弄する」ということばの並びで「ふざける」っていう意味になったり。基本的に韓国語は日本語よりも漢語の使用頻度が高い気がします)。

逆に、韓国語の難しいとこって何?

全体的に日本語話者にとって韓国語がかなり学びやすい言語である、とはいいつつ、日本語とちょっと違って難しいとこもぼちぼちあります。

例えば、文字を覚えるのは少し大変です。

「愚かな者でも1週間で覚えられる」という言葉はよく引用されますが、それはすでに話し言葉が完璧な当時の韓国語ネイティブにとっては、という話。

基本的には子音と母音の組み合わせでかけるシステマティックな文字なのですが、この子音の前にこの子音が来たら音がこう変化する、みたいな細かな音変化規則が結構たくさんあります。

あと、発音するのもかなり大変です。日本語よりも母音の数が多く、発音しわけるのが大変で(/u/と/ɯ/みたいな)、あと子音の有声無声の区別がないけど([k]と[g]のような、声帯振動の有無による区別)帯気と無気音の区別がある([k]と[kʰ]のように、破裂音の後に「ハー」と息を吐くような音があるかどうかの区別)、濃音があるといった韓国語独特の音韻に案外苦しめられると思います。

まとめると、韓国語で一番大変なのは「文字と発音」でしょう。これは慣れるしかありません。

しかし基本的に、それ以外で特段難しいことはありませんので、あまり不安に感じすぎずいきましょう。

東大の二外ってぶっちゃけ、楽?

東大の韓国語授業はどんな感じでしょうか。

その中でも気になることといえば、やっぱり、「授業は楽なのか?」ということではないでしょうか。

ものすごく韓国語が大好きで授業が楽か大変かなんて関係ない、という人はここの話なんて全く気にせず授業を受けたらいいと思います。二外をどうしようか迷ってて、韓国語も少し検討している、という人に主に参考になるように書いていこうと思います。

まず、結論を言ってしまうと、東大の二外は

それなりに難しい

です。東大生みんな勉強のできる人たちだと思われているので、文法事項はどんどん詰め込まれますし、単語もたくさん覚えさせられます。韓国語も例外ではありません。

ただ、韓国語に特有の話をすると、文法事項はなんだかんだで日本語に似ているので大変さはそこまで大きくないとは思います。その分テストでは単語の知識をむっちゃ問われるので、きちんと単語を覚えることがんばりましょう。

あと名前は伏せるのですが、東大教養学部の韓国語教員の中には課題多くてテストが大変、しかもいい成績を全然つけてくれない、という大学内でも有名な鬼教師がいて、その人に当たってしまうと結構しんどいと思います。自分も最低の成績でなんとか単位を手に入れました。

あと、韓国語選択者のクラスは仲がいい

授業内容以外にも、周りにいる同級生たちの雰囲気というのも大学生活を送る上ではそれなりに大事な要素です。

クラス内の雰囲気はというと、結構仲よし、というかとても東大とは思えない(というと失礼かもしれないけど笑)キラキラした陽キャな雰囲気で、この場所で居心地よく過ごせるかどうかはかなり人によると思います。

モチベーション高い人も多い、かも

韓国語を選ぶ人は結構、かなり韓国の文化が好きでモチベーション高く勉強している人が多いです。

二外の必修授業は1年生までしかありませんが、2年生になっても普通に勉強してて、使えるレベルまで韓国語を身につけてる人はそれなりに見かけます。もちろん言語が簡単というのもありますが、他の二外に比べてレベルの高い人が多い印象です。

男女比は1:1

男女比が大体均等なのも東大では珍しいことです。東大全体の女子率って大体3割くらい、だっけ?

総括

東大二外の韓国語はおそらく、「無難な」選択肢にはならないと思います。

というのも、韓国語選択者は人数が少ないからコミュニティが濃密になりがちですし、授業も難しいし、周りの人のモチベーションも高いからです。

正直何の言語を学んでもよくて、知り合いもそこそこちゃんと作りたい、という人は、もっと平均的にいろんな人があつまる中国語とかフランス語を選択したらいい気がしますね。言語自体の負担の少なさでいったらフランス語をおすすめします。

それでも、韓国語は韓国語で楽しい面がいくらでもあるので、このブログを読んで「楽しそうだな」「面白そうだな」と思ったならば、ぜひ東大に入学したあかつきには韓国語を履修してみてください。

読んでいただきありがとうございました。この記事が気に入りましたら、ぜひ当サイトをブックマークしていただいて、これからの記事更新もチェックしていってください。

追記

「愚かな者でも1週間で覚えられる」という言葉はセジョンが言ったわけではないみたいです。当該箇所は修正いたしました。

ご指摘くださった方、ありがとうございます。

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