文責 OKD_72m
こんにちは言語愛友会会員のOKD_72mと申します。最近ブログを全然更新できていませんでした。また年度が替わって僕たちのやっているゼミの内容ががらりと変わりました。それらを伝えられる機会がなかったので今回のブログで紹介したいと思います。現在活動しているゼミは ①古英語ゼミ ②イングーシ語ゼミ ③onlingゼミ ④国歌ゼミ ⑤イヌクティトゥット語ゼミ の計5つです。基本的にゼミはオンラインでやっています。それぞれについて紹介をしつつ最後に駒場祭についての紹介をします。
①古英語ゼミ
古英語ゼミでは、5世紀から11世紀頃にかけてブリテン島で話されていた、現代英語のいわば祖先にあたる言葉を学び、当時の文章を読み解いています。現代英語とは大きく異なり、一見すると別の言語のように見える古英語ですが、実は私たちが普段使っている英語のルーツが数多く残されています。このゼミでは、古英語を初めて学ぶ人でも取り組めるよう、基本的な語彙や文法を一つずつ学びながら、少しずつ実際の文章を読めるようになることを目指しています。活動の中心となるのは基礎的な学習で、全体の6割ほどを使って語彙や文法を学びます。そのうえで3割ほどは実際の古英語の文章を読み、学んだ知識が文章の中でどのように使われているのかを確かめます。そして残りの1割では、古英語を学ぶことで見えてくる「現代英語の不思議」を取り上げます。たとえば、なぜ英語では名詞の複数形に単純に s をつけるだけではなく、man → men、child → children、foot → feet のように形が変わるものがあるのか。なぜ be 動詞には be、am、is、are のように、同じ動詞とは思えないほど異なる形があるのか。こうした現代英語の「なぜ?」を、古英語の姿と比べながら考えていきます。もちろん、すべてを暗記することが目的ではありません。古英語の語彙や文法を学び、実際の文章を読み進める中で、現代英語がどのような変化を経て現在の形になったのかを少しずつ見ていきます。以下はゼミで使ってる資料です。


②イングーシ語
イングーシ語ゼミでは、ロシア連邦の北コーカサス地域を中心に話されているイングーシ語を、文法書を読み進めながら体系的に学んでいます。イングーシ語は、チェチェン語などと同じナフ語派に属する言語で、日本語や英語とは大きく異なる文法的特徴を持っています。このゼミでは、イングーシ語の文法を詳しく説明した参照文法を一冊読み進め、発音や語彙、名詞や動詞の形、文の組み立て方などを確認しながら、イングーシ語がどのような仕組みを持つ言語なのかを理解していきます。文法書を「読む」ことそのものを活動の中心に置き、分からないところを調べたり、実際の例文を確認したりしながら、一冊を最後まで読み切ることを目標としています。イングーシ語という普段なかなか触れる機会のない言語を通して、世界には英語や日本語とはまったく異なる仕組みを持つ言語が存在することを知り、言語そのものの多様さを楽しみながら学んでいくゼミです。実際に使っているテキストを掲示します。ぜひ見てみてください。
https://escholarship.org/content/qt3nn7z6w5/qt3nn7z6w5.pdf
③onlingゼミ
Onling(Online Olympiad in Linguistics)は、インターネットを通じて全世界から参加できる国際的な言語学コンテストです。中高生を対象とした「Student部門」だけでなく、大学生や社会人も参加できる「一般部門」が用意されており、誰でも世界ランキングに挑戦できます。onlingの問題は未知の言語の仕組みをロジカルに解き明かす「言語学パズル」のようなものです。事前の専門知識や言語の習得は一切不要。問題文に隠された法則性やパターンを見つけ出す論理的思考力とひらめきだけで勝負できるのが魅力です。「Onling」ゼミでは、問題を一人で解いて終わりにするのではなく、参加者みんなで問題に取り組み、答え合わせをしながら理解を深めていきます。問題を解く中で分からなかったところや、なぜその答えになるのか疑問に思ったところを共有し、互いの考え方を確認しながら一つずつ理解していくことを大切にしています。一人では気づかなかった考え方や間違いにも、みんなで取り組むからこそ気づくことができます。問題を解いて、答え合わせをして、分からないところを考える。その繰り返しを通して、楽しみながら理解を深めていくゼミです。また問題を解くことに留まらず、問題を入り口として語族や言語間の類似性などを深堀りするのびのびとした議論も行っています実際の問題のリンクを張るのでぜひ見てみてください。
https://onling.org/contests/onling-2025/online/jpn
④国歌ゼミ
いろんな言語の国歌を歌うゼミをやります。 おおまかな流れとしては、 ①持ち回りで歌詞を解釈し発表。 ②歌の練習をする(基本は斉唱、余裕があれば合唱?)今までにやったのは フランス(La Marseillaise) ドイツ(Das Lied der Deutschen) 韓国(애국가、愛国歌) ルーマニア(Deșteaptă-te, române!)です。

⑤イヌクティトゥット語ゼミ
イヌクティトゥット語ゼミでは、カナダ北部を中心にイヌイットの人々によって話されているイヌクティトゥット語について、基本的な語彙や文法、文字などを学び、その言語の仕組みを理解するための基礎知識を身につけることを目標としています。イヌクティトゥット語は、エスキモー・アレウト語族に属し、その中でもイヌイット諸語の一つに位置づけられる言語です。同じ語族には、アラスカやシベリアなどで話されるさまざまな言語があり、広い地域にわたる言語のつながりを知ることができます。イヌクティトゥット語は、日本語や英語とは異なる特徴を多く持ち、特に一つの単語に複数の要素を組み合わせて、複雑な意味を表すことができる点が特徴的です。ゼミでは、まず基本的な語彙や文法事項、文字の読み方などを一つずつ学び、簡単な例文を通して実際の使われ方を確認していきます。こうした学習を通して、イヌクティトゥット語そのものの基礎を身につけます。実際に使っている資料も見てみてください。
https://www.taiguusiliuqtiit.ca/sites/default/files/2018-09/Grammar%20Book_Aug2018_download.pdf
以上がメインのゼミとなってます。またゼミとまではいかなくてもいろんな文献や資料等を共有して知見を深めようとする場もあります。興味が湧いて実際にゼミに参加してみたいと思ったら、愛好会内に知り合いがいましたら招待リンクをもらって加入できますし、Twitter、インスタのDM経由で連絡していただいでも対応できます。Discordのサーバに招待します。Discordサーバに入ったら一応は「会員になった」という扱いになりますが、それだけで何か費用や活動参加義務が発生するってことはありませんので、気軽に参加してください。
最後に駒場祭について軽く紹介させてください。
駒場祭は、毎年11月下旬に東京大学の駒場キャンパスで開催される、日本最大級の学園祭です。 今年は11月21日(土)から11月23日(月・祝)の3日間にわたって開催されます。僕たち語学愛友会は言語に関して会員が綴った小冊子と言語学や語学についての言語解読問題集を頒布するつもりです。ぜひそちらの方も興味があれば実際に駒場祭に参加して見てみてほしいです。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
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